
薄井勝利さん
(福島県・米)
農家の間では有名な稲作の巨匠。自らの食事や健康も、イネやリンゴなど作物の健康も、ひとしく気づかう。「自然の観察こそがもっとも大事」と言い、どんな悪条件の年でも見事に稲とリンゴを実らせる。薄井さんの原点は、高校生の頃から続けているバケツを使ったイネの栽培実験。イネが健康に育つための育て方を極めている。薄井流という栽培技術で全国に弟子がいる。
和食を撮って世界を魅了した『千年の一滴 だし しょうゆ』の柴田昌平監督が、「食」の原点である「農」と向き合った。
全国の百姓たちの知恵・工夫・人生を、美しい映像と丁寧なインタビューで紡ぎ出す。田んぼで農家の人たちが何と格闘しているのか、ビニールハウスの中で何を考えているのか。多くの人が漠然と「風景」としか見ていない営みの、そのコアな姿が、鮮やかに浮かび上がる。
今後 経済が下向き、食糧輸入に頼れなくなると予想される日本で、いま必要とされる力はレジリエンシー:復元力。
百姓たちには本来これが備わっている。
映画に登場する百姓たちは、小手先では解決しないさまざまな矛盾を、独自の工夫で克服していく。
農家の間では有名な稲作の巨匠。自らの食事や健康も、イネやリンゴなど作物の健康も、ひとしく気づかう。「自然の観察こそがもっとも大事」と言い、どんな悪条件の年でも見事に稲とリンゴを実らせる。薄井さんの原点は、高校生の頃から続けているバケツを使ったイネの栽培実験。イネが健康に育つための育て方を極めている。薄井流という栽培技術で全国に弟子がいる。
トマト栽培の開拓者。若梅さんがトマトの栽培を始めた70年前は、日本でトマトを食べる人は少なく、「西洋の赤ナス」と呼ばれていた。トマトをさまざまな方法で栽培し、どう育てればトマトが生き生きとするのか、実験を続けた。その観察ノートは、若梅さんの背の高さより高くなった。こうした百姓たちの技術の積み重ねの上に、今の僕たちの食卓がある。
米作りの新たな挑戦者。田んぼを手放す人たちに頼まれ、今や耕地面積がディズニーランド3つ、甲子園球場123個分。緻密な自然観察と、考え抜いた栽培システムによって、たった1台の田植え機を駆使して、丁寧に稲を育てる。横田農場の栽培法は、今後の日本の稲作のひとつの基盤となるだろう。
「家畜のエサを輸入に頼らず、国産の米で養鶏したい」ーー畜産農家とコメ農家が連携して、飼料米の生産を続けている。販路は生協など食の安全を求める人たち。ウンカ(害虫)による大被害に遭いながらも、乗り越えていく。
家畜のエサ用の米は、コシヒカリ等よりも多く実る特別の品種。しかしウンカという害虫の被害に遭いやすい。地域の稲作名人だった海地さんは、秋川牧園から相談され、当初は戸惑いながらも、エサ用の米の栽培に乗り出していった。丁寧な栽培法により、現在日本全国に流通しているエサ用の米のタネ籾の一部は、海地さんが管理・栽培したものだ。
日本を代表するキュウリ農家。オランダから10年前に伝わったデータ農業が「農業界の黒船」と恐れられたが、山口さんは昔ながらの「作物の心を読む目」と最新データ農業を組み合わせ、世界で類を見ない栽培技術を確立。山口さんのもとで2年間研修すると、10年経験者並みのキュウリが育てられる。「技術は隠し通せないし、与えることで、また自分のところへ帰ってくる。」培ってきた技術を、新規就農する若者たちに惜しみなく教えている。
新規就農のため山口仁司さんのもとで研修をした若い夫婦。ふたりとも、これまでずっと介護の仕事をしてきたが、4人の子育てをする上で不安があり、「自分たちでできる自営業は農業しかない」と山口さんの研修制度に参加。「これまで経済的に余裕がなくて家族旅行は車で行けるところだけだったが、将来はキュウリで儲けて、飛行機で家族旅行をしたい」
「発酵」を活用した作物の栽培の歴史を体現するひとり。減反政策に反発して自主的にコメを販売する全国の百姓たちの手元に、日本の歴史上はじめて「あるもの」が残った。それは・・・。「土ごと発酵」という新しい農法が広まっていった。
発酵を活用。野菜の苗を育て、農家に出荷する専門農家。苗に「外科手術」を施すため、カビや菌に侵され、悩んでいた。7年前、「発酵」を利用した栽培法を知り、今では「良い菌がビニールハウス内に住み着いて、悪い菌から作物を守ってくれている」ため、農薬の利用が一気に減った。
赤米・黒米・緑米…。およそ600種の在来種のイネを育てている。「みんなそれぞれに美しいし、価値がある。」上野さんが高校を卒業し 就農した年に減反政策が始まった。減反は、江戸時代の五人組のように地区単位でノルマが課せられたため、減反に反対することは、地域で居場所を失うことを意味した。1993年に「減反反対」を表明した上野さんが、苦しみ惑う中で始めたのが、古来からある米の栽培だった。
「捨てられたイネたちが自分の人生と重なった。省みられなくなったけど、かつては日本を支えたイネたちでもあるんだよね。色んな人たちの物語が、見えないけど宿っている。人間もイネもいろんな生き方があって良い、どれも美しい。」
時代は巡り、上野さんが守ってきたイネの価値が見直されている。
日本有機農業研究会。自らの畑にあうタネを採り続けている。「一粒のタネには、先人たちの命が凝縮されている。収量はやや劣っても、どんなに気候条件が変わっても実るタネによる栽培こそが、永続的な営みにつながる」
1房=1万円で売れるブドウを東南アジア等に輸出している。ブドウは、育て方によって味が変わるので、マスコミは「シャインマスカットの苗が海外に流出するのは農家にとって大きな損害だ」というが、百姓の実態とは違うと深谷さんは言う。「むしろシャインマスカットという品種が世界に知られることで、日本の百姓にとっても大きなチャンスが生まれるのだ」と。土づくりから始まり、環境を整えることまで、栽培法にはこだわりぬいている。
山菜名人。福島県南相馬市で生まれで、貧しかったため、山菜の人工栽培の技術の確立などに情熱を傾けてきた。2011年、原発事故で、農地も山も立入禁止区域になり、山梨へ移住。そこで、タラの芽の植物としての知られざる側面を発見した。「自分にしかない技術は100以上あるから、ひとつやふたつ教えても何てことない。幼いころから貧しかったし、近所の人の苦労もよくわかったから、儲かる技術は全部教えてきたんだ。」これまで自然薯やタラの芽など山菜を人工栽培する技術を開発し、惜しみなく伝えてきた人。
NHK「里山資本主義」に何度も出演した百姓。森林資源の活用で有名な岡山県真庭市の木質ペレットを使い、ビニールハウスで冬のトマト作りを始めた。しかしNHKの報道とは裏腹に、実際は、ハウス内の害虫被害に苦しんでいた。それを救ったのが、高知県の百姓たちが発見した、害虫を食べてくれる天敵の虫の利用だった。
映画前半のナレーションを担当。
ニューヨークに美術の勉強で留学、英国で日本語教師として働く等、海外経験が長く、TV番組制作会社のADだった夫とも旅行先のバルセロナで出会って結婚。
妊娠中、夫が「農家になりたい」と言い出し、2005年4月、夫の実家がある群馬県に移住。義父の知人でコンニャク農家を辞める人から畑を借り受け、農機具も譲ってもらって就農。2014年には親戚の加工場を引き継ぎ、パートも雇用し、6次化をスタート。群馬県産の果実を使ったこんにゃくゼリーなどを商品化。2016年からニューヨークのスーパーマーケットでも販売を始めるなど海外への販路拡大にも挑戦。
経産省「ふるさと名物500選」選定。2020年「フード・アクション・ニッポン アワード」受賞。
映画中半のナレーションを担当。
1993年生まれ、東京都出身。大学を2年次に中退後、大阪の食用バラ農家にて修業。2015年に独立し「”食べられるバラ”を通して世界中の女性を美しく、健康に、幸せに」を理念にROSE LABO株式会社を設立。"食べられるバラ"の栽培、バラを配合した加工食品や化粧品などの商品開発、販売を行なう「6次産業」の農家として、講義、セミナー、農業コンサルティングなども行っている。2019年「マイナビ農業アワード」で最優秀賞。2020年「渋沢栄一ビジネス大賞」で奨励賞を受賞。
映画後半のナレーションを担当。
福岡県生まれ。転勤族の一般家庭で育ち、大学在学中に農家出身だった夫と出会う。
壮大な自然の風景に、「こんなに空が広いところで仕事ができたら素敵」 と思い、横田農場へ就職。
初めての仕事は春の田んぼ。たくさんの生き物の気配に驚き、子どもたちに田んぼを体験してもらいたいと 「田んぼの学校」を開始。現在は、国内産米粉促進ネットワークの常任理事として、米粉料理教室の講師も務める。食育インストラクター・米粉普及指導員・ごはんソムリエ
一方で、農業女子仲間と「農業は楽しい!」を子どもたちへ伝える絵本「おいしいまほうのたび あさごはんのたね」を製作し、日本中の子どもたちへ届ける活動【AGRI BATON PROJECT】を立たちあげた。全国で仲間たちが絵本の読み聞かせ会を通して、自身の農業の魅力を地元の子どもたちに直接届けている。
6人の子供の母。
横田祥さんたち農業女子が企画した絵本。
詳細・ご購入はこちらから
➡「おいしいまほうのたび あさごはんのたね」公式サイト
青森県:工藤正彦、白取克之 秋田県:斉藤幸子、齋藤一樹、齋藤実千代 山形県:古田晋、古田雅子 福島県:薄井吉勝、薄井勝史、佐藤次幸、小川光、藤田忠内 茨城県:黒田恭正、深谷一郎、深谷聡、横田卓士、横田絹子、横田空、横田桜、横田ことり、横田天、横田小晴、横田ふわり、平田雅敏、小川春樹、小笠原慎一、海老原正、佐々木崇、中村博司、城山善博、飯塚昌夫、古山行夫 栃木県:黒川祥伸、北見和弘 千葉県:林重孝 関東広域:関東たねどりくらぶ(種苗交換会)の皆さん 岡山県:清友健二 山口県:村田洋、前川俊雄、山本光雄、秋本克巳 高知県:山本康弘 佐賀県:西田昭義、山中研二、福田遼太郎、梅野晃弘、長渕欣也、西濱勇一郎、松尾幸子、山口大樹 大分県:長谷部重孝 沖縄県:比嘉克也、比嘉太嗣
お百姓さんは、なぜこれほどまでに強くて賢いのだろう。
目の前の自然をくまなく観察し、自分の頭で思考し、先人たちの智恵と、農家同士で得た情報を絶えず学びながら、自らの肉体を使って労作する。太陽の光でピカピカに輝く彼らの表情を見ながら、農的営みは、人間を最も人間たらしめるものだと思った。
彼らは、ひと粒の種が、何千倍、何万倍に増えるいのちの仕組とその不思議を知っている。いのちは繊細であっても、やわではない。ほんのわずかでも可能性があれば、生きる方向へと向かう。日々、そのいのちを相手にしているお百姓さんたちもまさに同じだ。現代社会が作り出した経済やルール、汚染や破壊があっても、その隙間から根を伸ばし、利用できるものを利用し、新たな発想を生み、変化し続ける。強さと賢さはさらに増していく。
タネは、長い歳月をかけて更新されてきた農民の努力の結集であり、独占するのではなく、共有していくことが、行く行く危機回避につながるという。同様に、お百姓さんひとりひとりの肉体に、何世代にもわたり試行錯誤を繰り返しながら引き継がれてきた農民の記憶や技術、哲学が宿っている。
柴田監督の開かれた知と情熱は、個々のお百姓さんに蓄えられてきた膨大な叡智にアクセスすることを試みた。「批判」「対立構造」「問題解決」などという安易な提示に慣れきっている私たちに、この世界は、もっともっと複雑で奥深く、それを理解し創意工夫するお百姓さんの喜びや面白さを伝える。日本の農業の厳しい現状を想像しつつも、ひとりひとりの姿を見ていたら力が湧いてきた。百姓国の「知」の扉は、これからの私たちの厳しくとも陽の射す明るい道へ続いていることを確信した。
「この国はあなたを待っている」
ようこそ、百姓の国へ。もうあなたは恐れる必要はない。ここの住人たちは、なんでも知っている。自然のことも、機械のことも、防虫方法も、世界情勢だって。どこかの大学の教授みたいに「私の専門ではありません」とケチくさいことは言わない。あなたに惜しみなく、とっておきの知識を教え、知恵を授けてくれるおおらかな人たちだ。この国では、企業スパイを警戒し、コンピューターウイルス対策に大枚を叩く必要もない。
百姓の国の住人たちは、あなたのたった一度かぎりの人生が楽しくあることを祈っている。あなたの一度かぎりの人生を満たす食べものの作り方を、地球上全ての人に公開している。そもそもの度量の桁が違う。スパイにだって教えてもかまわない。なぜなら、百姓の国の住人たちの背後には、何千年も蓄えられた知識が控えているから。腕に自信があるのだ。ちょっと情報を盗んだくらいで真似できるようなレベルの仕事をしていない。目先の利益を得るために億単位の金を動かすような、スケールの小さなことに人生を賭けはしない。五〇年先の利益のために仕事をするスケールの大きな人たちの集まりだ。
この映画は、あなたの人生を変える方法を教えている。仕事は道楽であっていいという。仕事を楽しむための工夫が楽しくてたまらない人たちを撮った楽しい映画だ。こんな楽しい顔の人を山手線で見たことがない。あなたを生かす未来は、暮らしと仕事の速度の上昇にはない。地位と名誉の獲得にもない。相手を出し抜き、昇進レースに勝つために、あなたの人生が存在するのではなく、あなたが存在することが誰かを喜ばせることこそ、あなたの人生の出発であったことを思い起こさせてくれる。貧しく生きろ、という映画ではない。溢れんばかりの豊かさを享受せよ、と出演者たちは私たちに示している。
百姓の国は、いつでも国民募集中だ。国籍も性別も資産も受験能力も一切問わない。あなたの前に、この国の門はあたたかく開かれている。
“百姓”の凄さを観た
映像の美しさと、一人ひとりの長年の百姓体験で培ってきた自信と誇り、それによって醸し出される、神々しいまでの百姓の人間の魅力が画面からほとばしり出る映画。
カメラを回しながら、凄い百姓たちと出会った監督の柴田昌平氏とプロデューサーの大兼久由美氏は、「ヒット」云々の次元を超えた、“人生の宝物”を手にしたに違いない。二人が作った作品を通して、観客の私でさえ、間接的にも“宝物”をもらった気分になるのだから。
http://doi-toshikuni.net/j/column/20220908.html
僕は去年の4月から今まで、百姓の元で見習いとして過ごし、様々な手仕事を学んでいます。
その生活で感じた百姓たちの強さと美しさをこの映画にも見つけました。
それだけでなく、僕が見たことのない百姓の表情を劇中に見た時、一体何が百姓のその感情を呼び起こすのだろうと不思議に思いました。
やっぱり極められた“農”って人間の善いところが詰まっているなと感じました。
大好きです!最高の作品でした。大切な人たちに見せたくなりますね。
農業を語っている作品なのに、"じぶんごと"として感じられた映画でした。
農業を始める時に決めた3か条として
・道楽であること
・記録をすること
・新しい挑戦に常に挑むこと
数十年そうやって過ごしてきた方がいらしたのですが、どの仕事でもイノベーションって、常に起こってるわけですよね。
目の前に解決しなければならない課題が生まれて、それをどうにか解いていく。
その経験が次のチャレンジに活かされる。
そういった長いスパンでの繰り返しが、いつだって未来をつくってきたのだなと思いました。
これはきっと、
"教育"とか、
"まちづくり"とかにも共通する話で
その場限りのなんかやった感、短期的な最適解は、結局一過性のもので、
試行錯誤(たくさんの失敗)を恐れずに、チャレンジに挑むこと、それも地に足のついたチャレンジを続けること、
それを楽しむこと。
そこに尽きるなと思いました。
日々の暮らしの中で培われてきた、技術や経験や喜びや悲しみをもとにした、地に足がついた姿、言葉が、とても印象的でした。
圧巻の130分。創意工夫を独り占めしない世界。
種や昆虫の世界の奥の深さ。
監督の柴田昌平さんは、NHKを経て、宮本常一の弟子の姫田忠義さんの民族文化映像研究所におられた。
農文協の『現代農業』に登場するひとたちが、これ以上ないほど魅力的に、きらきらと輝くように描かれる。
好きだなあ、この映画。
「農作物ができる環境や過程を知らずに調理していていいのか」と考える料理人が増えた。調理の対象を、「食材」としてより「生きもの」として見ようとする料理人が確実に増えた。今、目の前にいる相手はどこでどんなふうに育ったのか。それを知って初めて的確に包丁が入れられるし、火入れもできる、と考えるようになった。懇意にする生産者の畑へ足繁く通ったり、自分で畑を耕したり、シェフたちはとにかく大地へ近づこうと必死だ。
「この間まで発酵がブームだったけど、最近、農業がブームだよね」と言う人もいる。料理人に導かれて、食メディアも農家と接する機会が増えてきた。
けれど、悲しいかな、私たちは農業を何も知らない。レストランの厨房での取材は数えきれないけれど、畑の取材は数えるほどもなくて、大地に近づかなきゃと思う気持ちの必死さで言えば料理人以上だ。
『百姓の百の声』が、そんな私たちを田んぼや畑へ連れて行ってくれる。茨城の横田農場の米づくりに息を飲み、佐賀の山口さんのキュウリ栽培にため息をつく。お百姓さんの息遣いが聞こえてきて、彼らが何を見ているのかが見えてきて、厨房のさらに向こう側に入らせてもらった気分になった。
私は、食の仕事をしているすべての人に『百姓の百の声』を見てほしいと思う。日本人の食の土壌がどんなふうに耕されているのか、誰が私たちの食を支えているのかを、リアルに感じ取れるからだ。もちろん、食の仕事をしていない人にも見てほしい。そして、自戒の念を込めて思う、「農作物ができる環境や過程を知らずに、ごはんを食べちゃいけないよね」。
おはようございます☀️
きょうメッセージは
集まれ!農業に携わる人🌾
10時台に紹介する映画
『百姓の百の声』
めちゃくちゃお薦めの、素晴らしい映画です‼️
必見‼️
住吉美紀さんのtwitterより
見ているうちに、農家生まれの私なのに、農家を何度となく取材で訪ね歩いた私なのに、「農」の世界の何もわかっていなかったことを痛感することに・・・。
機械化が進み、田畑から人の声がしなくなったことを悲しんでいた私だが、自らの過去の思い出を引きずることなく、田畑で日々自然と対峙し続けるお百姓さんたちのありのままの姿に寄り添いつつ、これからもカメラを向けていきたいと思った。
写真家 岡本央さんのfacebookより
『百姓の百の声』を観た。生協や地元直売所の産直の野菜や食べものが今までと違って見える。「ただの商品だった米や野菜に目や口がついてしゃべり始める」のは本当だった。
twitterより
複雑な農の現場で観察、試行錯誤する生産者を丁寧に追いかけていてとても良かったです。
自立分散、鶏糞、種苗法、発酵、昆虫と個人的にビビッと来るテーマばかりでした。上映後の柴田監督のトークも良かった。オススメです📽
twitterより
映画「#百姓の百の声」@#ポレポレ東中野、耕す人々(百姓)の豊かさに、感嘆の連続。何度もジンとして、大笑いして、最後はボロボロ泣いてしまった。自立分散や種苗法など、「農」について考えさせられることも多く、お米や野菜やくだものが一層大切に思えてくる。毎日がサンクスギビング。
twitterより
澱んだ心が洗われた。大上段な社会派ドキュメンタリーの怖さも、自然農絶対主義の敷居もない。音楽評論家の渋谷陽一が忌野清志郎を「ロックは思想であると同時に商売であると知っていた」と表現したけど「農業は哲学であると同時に商売。そこが大切」と思った。
twitterより
出演する農家は一人ひとりがヒーローに見えた。どんな苦難があっても自分の脚で立ち、考え、技術と観察力を鍛錬して己の道を歩み続ける。保身に走ることもなく、後進を育て、地域を守る。その立ち姿に憧れる。全員赤髪のシャンクスみたいだ。
twitterより
農業に興味が無い人ほど知ってほしい内容でしたし
人類全員が知るべき事かもしれません
一人でも多くの方の目に止まりますように〜
twitterより
いやー、凄い人たちでした。点の物語ではなく、点を面で魅せる柴田監督も凄い人だと感じました。とってもいい映画というだけでなく、今の社会が映し出されていて、観て後悔しない作品です!ぜひぜひ、ご覧ください!!
twitterより
学び深く多い映画でした🌾🥒🍅
微生物や虫とも共存共栄。こういう視点あればコロナもあっという間に終わるのに😢
映画はもちろん、パンフの「百姓の視点でみた戦後農業年表」も必見。コロナと一緒で色々都合よく洗脳されてきたのがよく分かります👍
twitterより
久しぶり映画館に。
気になった柴田昌平監督の『#百性の百の声』鑑賞。
近いはずなのに遠い農業の世界。
農文協も初めて知りました。
種苗法改定も報道を鵜呑みにしていたが、農家さんが流出しても「それもチャンスになる」と言い放ったことに驚いたし、逞しくある。
この声はもっと広まって欲しい。
twitterより
百姓の百の声 は柴田監督作品中最高傑作だと思う。
シンプルなドキュメンタリー。
興味のままに進む感じ。
彼の人となりと、他者との関わり方が自然に現れる語り口。(要らぬ敬語じゃない所が特にいい)
過去作と比較すると、それら表現が全く違うからね。同一人物なので本質はぶれてはいないのだけど。
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初日。素晴らしかった!お米や野菜作りの名人たちに直接話を聴いた様な充実感。困難な状況に叡知で挑むカッコいい方々だ。取り組みの背景にある問題の所在も見えてくる。生産者と消費者の架け橋になる映画✨
twitterより
農の営み そのたくさんの人生に接して行く中で紡ぎ出され、受け手が感じるイメージは多くの人が心のなかで潜在的に求めているものを浮き彫りにしている。農業とか自然に対して興味の有る無しに関わらず、この映画を観る人に何かを与えてくれるーそんな映画であると想う。
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農業の仕事が、こんなにクリエティヴで面白いなんて!
土や植物のいろんな表情をキャッチする繊細さ。情報収集や共同での情報交換、惜しみない情報公開。時には最先端の技術を大胆に持ち込み、自分流にアレンジしていく。それを日々積み重ねていく。
そして、転んでもただでは起きない、めげずに前向きな人たちが、自分たちの食文化を支えてくれていると思うと嬉しくなる。
人手不足で苦しんでいるのは、自分たちの福祉業界も一緒。こんなに面白い仕事なのに、その魅力が十分に伝わっていないのも似ている。僕らももっとなんとかしなくては‥。百姓たちから、ものすごく元気をもらいました。
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米、麦、野菜、養鶏、果樹など、幅広い「農」の現場からの息づかいが聞こえてくる。農業というと、ともすると、厳しいとか、ツライとか、大変とかいう声をステレオタイプに想像しがちだが、常に新しいことに挑戦しつづける彼らは、感動や楽しさに溢れ、とにかくエネルギーに満ちている。
土を耕して作物を得るって、たしかに大変なことだけど、その行動を通してしか得られない、かけがえのないものが、本当に多いんだよなあー、とつくづく思いました。
facebookより
百姓の百の声 映画パンフレット と フィンランド・森の精霊と旅をする 同じ制作会社による映像と本 自然に関わる民草の声と知恵 は共通するテーマ
twitterより
農家の強さは己と向き合う強さ
どのお百姓さんも研究者のように農に向き合っている
政策に振り回されながらも強かに生きる
入場プレゼントにお米3合をもらった
今までもらったものの中で最高の一品
3号のお米、一日分の生命をいただいたに等しい
感謝です
twitterより
3ドキュメンタリー映画「#百姓の百の声」を観に十三の #第七芸術劇場 に行った
映画を通し農家が持つ知識の深さや自然観察の洞察力 ,良い作物を作るための努力・技術力の高さを知った
また農家が「種子・農業技術・知識」を共有財産とし「農業」を守ろうとしていることにも感銘を受けた
twitterより
3つの信念
一、己の職業を道楽と思え
一、記録を取ること
一、絶えず新しい技術に挑戦すること
飾り気がなく具体性のある信念だと感服いたしました。
twitterより
今年、劇場に足を運び本当によかったと思う映画のひとつ
『百姓の百の声』🎞
たくさんの人にすすめたかったのでうれしいまとめ記事!
アフタートークの柴田(監督)さんの動画つき。ありがたい✨
twitterより
「農」と関係なく、
“人”として、“生き方そのもの”についても考えさせられる映画です。
百姓の皆さんの生きる術や知恵、人柄がタップリ。これだけ表情が豊かなのか?
そのコタエが、この映画で描かれてます。
宮坂敏史さんのブログより
映画「百姓の百の声」を観る。正月の最初の映画にぴったりだった。1人の経験する作目は限られている。それが3人になれば、その視線や経験を互いに交換し合い次には、よりいいものに出来る。あたりまえの話だが、優位に立とうとするあまり情報を独り占めにする。情報は皆のものにしなければ進歩がない。
宮坂敏史さんのブログより
「いつも食べてる卵、あの鶏達から届いているんだと思ったら、安くはないけれどこれからも買い続けようと思った。
三連休の最終日、良い映画に出逢えて大満足。この私が帰りにパンフレットまで買ったくらい笑 #百姓の百の声
twitterより
現場で工夫して食を支える百姓の様子を伝えるドキュメンタリーで、かなりグッと来るものがありました。
全国の農家を訪れて農家の知恵を取材し伝えている会社、農文協の協力でできた映画らしく、同社が出版している現代農業を映画で見てるよう。
前日色んな人とビジネスについて色々議論して刺激を受けたばかりですが、僕はどういうビジネスを展開するか?って話より、人としてどういう哲学を持って暮らして行くのか?という話が好きなんだな。
監督のお話で、百姓という言葉が放送にそぐわないワードとして扱われている、というのを聞いて驚きました。
僕にとっては百姓という言葉は憧れの言葉なんだけどなー
知恵や技術を駆使して、謙虚にしぶとく生きている人間というイメージ。
今はマネージメントやらないといけない立場だけど、いずれそういう人間に近づきたい。
日本中の人に、今見てほしい映画です。
日本の農業を外から、自給率うんぬんとか、儲かるか儲からんかとか、主義や思想で語るのではなく、百姓がいつも何を考え何に挑んでいるのか、その内面だけを映し出し、丁寧に編んだドキュメンタリーです。
僕がずっと心にしまってきた大切なものが、たくさん出てきます。
全国公開中。
上越では高田世界館で。
かなり長い期間、私も取材を受けたこの映画。もともとは公共放送の予定だったのを、より内容に制約を受けないように、ドキュメンタリー映画での公開に変えた、と聞きました。
全国いろいろな映画館で上映されているので、ぜひ一度見てほしいです。
内容については、実は私は同意できない部分もあります。監督とも議論しました。
ですが、それ以上に、こんなにいろいろな農業者を長時間にわたって取材して、それを一般目線で分かりやすく伝えようとした映像作品はおそらく存在しないと思います。
ほんとうに、現場を知らない食べるだけの人たちにものすごく知ってほしい映画です。
こんな映画を作ってくれた柴田監督に感謝、感謝、感謝!!!!
心より感謝いたします。ありがとう。ありがとう。
無数の百姓により、大量の食糧が生産され、大量の食糧をつくろうとする意志が新しい技術を開発し、蓄積されて歴史をつくってきた。
この令和の時代にカメラをもって百姓にぎゅとぎゅと寄っていったのがこの映画だと思う。
販売実績、取り扱い金額ばかりが農家、事業所の評価の対象になっているこの世の中。もっと違うものもあるだろう。金が欲しいのは当たり前だが、それ以上の何かを探し求めてきた人びとがいる。百姓はいろいろなことができる人だ。穀類をはじめ、たくさんの野菜、果樹を栽培でき、加工 調理、農機の運転、メンテナンスなどなど、学び続けなければ いけない。
ひとり勝ちは許してもらえないし、いつまでも続かないのが自然だ。それ故勉強しなければいけないし、いろいろできるようになることが百姓の楽しみだ。
どんな時代が来ても、どんな気象が来ても、へばりついて生きていくのが百姓だ。成功しているかどうかはわからないが、一所懸命生きている人を見るのは元気が出てくる。
しのいで、しのいで生きていくのが百姓だ。そんな百姓の生きざまを観てほしい。
これは見えないものが見えてくる映画である。
大きな言葉で「農業問題」「食糧安保」などと数字を元にしたテーマを語っていては「百姓国」が伝えるべき「楽しいこと」は見えてこない。
農の現場が語る小さな言葉のひとつひとつが、日本列島の「百姓宣言」になるのだろう。
僕は2010年からニワカ百姓をやっている。猫の眉間ほどの田んぼで手植え、手刈り、ハゼ干しの米作りもしたことがある。北摂の野生トマト、キンカントマトのタネを仲間とともに10年間、つないできた。
半農半X研究所・主任研究員として、「百の声」には百パーセント、共感した。
手元にある『新聞用字用語集』では「百姓」を〈差別語、不快用語〉としている。マスメディアが言葉狩りをするなら、私たち小さなメディアが「百姓」を歌い上げればよい。
映画にも登場した虫見板を広めた宇根豊さんの『国民のための百姓学』は僕のバイブルだった。
いい映画にはいいパンフレットがついてくる。
その最終頁〈百姓の視点でみた戦後農業年表〉を熟読した。後世に遺る資料だと思う。
ひとつだけお願いするとしたら、〈半農半X史〉も加えてほしかった。
映画「百姓の百の声」・・・感動の一言です。
農業を取り巻く社会情勢が確かに厳しく、先行き不透明な要素が多分にありますが、これだけプラスイメージでしかもしたたかに農業を映し出した映画やテレビを見たことがありません。見終わった後、農業に携わっていることの誇りと自信と希望がふつふつと沸き起こってきました。
わが農園も祖父、父の代から農業を続けてきた専業農家ですが、いつの時代にも時代の波に翻弄されながらもいろいろと工夫や農家同士の助け合いのなかで乗り切ってきたように思います。平成3年の台風19号の時は、ハウスは全壊し、父もかなりショックを受けたようでしたが、なんとか立て直してくれました。
とにかく今、大切なのは食と農の距離をできるがぎり縮めていくことが何より必要と考えます。私も現在、娘夫婦と一緒に農業経営に携わっていますが、4年前に娘婿に経営移譲を行い、出荷調整を中心とした後方支援の立場で頑張っています。娘婿もじっくりと作物と向かい合ってくれて私よりも観察力があり、農業への適性がありそうです。英語や算数は大嫌いだが、理科は大好きらしいです(笑)熊本のまちのど真ん中の出身なんですが・・・
娘婿も一緒にわが家の農業のかたわら、農業のすそ野を広げていきたいとの思いから、農業体験農園の運営に関わっています。知り合いの農家と先日情報交換していた時、「よその国は戦争に備えて徴兵制をひいている国も多いが、日本は徴農制をひいて、国民が一定の時期に必ず農業に携われるような法律がほしいなぁ」という話で盛りあがりました。
映画、とってもよかったです!
感動したとか感激したとかいう言葉では言い表せなくて、なんて言ったらいいのかわかりませんが「あーこういう映画があってよかった。こんなふうに農家の人たちが紹介されてよかった」と涙が出ました。
私は百姓を舐めてはいけないってとこが大好きです。
私はこの春から千葉県木更津市で就農しました。実家が農家で米と梨を栽培しています。私は28の時にアパレルで起業して楽しくやってたのですが、両親が80代となりその仕事を繋いでいきたいと数年前から考えるようになりました。ちょうどサラリーマンの兄が急に有機稲作を始めたのもその頃でした。私は両親の梨を手伝うつもりだったのですが、まだまだ現役の80代両親にせっつかれて畑を購入、手伝うどころか手伝われてばかりいます。周りの高齢農家の方々にも助けられてばかりで、まさに「百姓を舐めてはいけない」です。
80代になっても自分の手と足と知恵と工夫でちゃんと糧を得ているだけでなく、他の人を助け知恵と工夫を惜しみなく分け与える人たちがこんなにいる事に感動していたのですが、この映画もおんなじでした。
農に関心がある人や農関係の映画って、どうしても有機農業や自然農法などに偏りがちで、私自身もそういった事に関心はあるのですが「そういう事じゃないんだよな〜農法とかじゃなくて、もっと大きな視点で考えたいし話したいんだよ」と思いつつ、それを言葉にするのはとても難しいことでした。
そういう意味でも映画って、クリエイションてすごいなぁと再認識しました。
「百姓が主役! 映画「百姓の百の声」。学びと希望と勇気とやる気をもらい、すごく痛快で、笑いあり、なみだあり、本質をとらえた意味の深い映画でした。この国のいのちに対する課題を浮彫にし、出てくる百姓たちはみんな、強い意志と自信に満ちていて、この国の未来に、まだ希望が見出だせるのでした。
横川シネマは満席。映画が終わって電気が着くと、映画館には沢山の知った顔ぶれ。津々浦々で一生懸命に長年取り組んでいる人たちに再会しました。
その後の交流会も満席で、主催する農文協の方達の想いも本当に良かった。さらに広島ジーンバンクで長年、豊かさと人々の財産でもある種を守り続けて来られた船越建明先生も発言され、そのジーンバンクや種子を守る取り組みをしている方たちも。うちも、種の多様性と豊かさを守る意味を知って頂きたいと、三種類の里芋の食べ比べをさせて頂きました。
映画「百姓の百の声」。日本の文化と風景を作り出し、いのちの豊かさを支え続けて来た百姓の個の存在の大きさにあらためて思いを馳せることになりました。
facebookより
大農家でも極端な話でもなく「うちの農業もこの半径に入っているな」と思うお話。でもわくわくするような知の蓄積と発見がありました
父が買ってる「現代農業」📖
読んでみよ
あと、ケンカせずに今年も楽しく農作業がんばろ✨
twitterより
「百姓の百の声」観た。
知識経験をばんばんシェアする懐の深い深い人がたくさん出てくる。教えて楽しいし教えられて楽しい。切磋琢磨すると余計に楽しい。これは誰かに使われている立場の人には少ない感覚で、小さい畑でも自分の責任で何かしている人が持てるものなのかな。
twitterより
百姓の努力の凄さ。私は今、農業について学んでいますが、それは農業のほんの一部です。百姓たちは、その日の気温や湿度、状態に応じて栽培方法を変える必要があります。植物を育てることの難しさを改めて、この映画で感じることができました。この難しさが、百姓が百姓を続けたい、新しく百姓になりたいと人に感じさせる魅力につながるのではないかと思いました。私も知識を元に育てるのではなく、毎日植物を観察し、「植物の声が聞ける」人間になりたいです。
僕がこの映画を見て思ったことは、自分が普段学んでいる農業分野でのテレビなどのマスコミの報道などでは見えて来なかったこと、今まで自分の中では思い込んでいた農家や農業に対する政策などのイメージが実情とはかけ離れていたことなどを気づかされました。
今までは農業は年を経るごとに自動化し、最終的には広大な農場を極少数の人が管理することになると、農業への今まで工場で活用されていた技術の駆使や、近年の農業人口の減少により、思っていました。
日本や世界の農業の長い歴史において、育種や耕作、農機具の開発が長きにわたって行われ、農家たちが紡ぎ出してきた技術が他の産業に多大な影響を与え、今日の発展に寄与していることに感動しました。
映像を3回見て、1回よりも2回見たほうが意味を理解したり、すごいと思う映像がけっこう増えることや、農業の大変さ楽しさが増えることを知りました。
ディズニーランド3つ分の田んぼをたった1台の田植機で稲作している映像、大変なはずなのに、疲れた顔を1ミリもせずに楽しそうに笑っていて、とても感動しました。りんご、稲作の農家さんは、命を最大限に輝かせている。ぶどうの農家さんはふたごのぶどうを栽培している。天敵で虫を減らす発想は思いつかなったです。
この映画を見て、農家さん1人1人には、それぞれ違ったやり方や信念があるなと思いました。農家さんがおっしゃっていたことの中で、どんな仕事も楽しくなければやってはいけないということに共感しました。その方は、農業を道楽としているからこそ続けることができるのだろうと思いました。
私は現在、短大で園芸を学んでいますが、ここまで農家のコアな部分を知る機会はなかったと感じています。非常に良い経験となりました。
1963年東京生まれ。NHK(沖縄放送局→東京・報道局特報部)に4年間勤務の後、日本全国の農山漁村の生活文化を記録する「民族文化映像研究所」で記録映画に従事。31歳で独立し、プロダクション・エイシアを設立。NHKの特集番組のほか、海外放送局との国際共同制作の最前線でも活躍。
▲劇場公開作品は『ひめゆり』『森聞き』『千年の一滴 だし しょうゆ』『陶王子 2万年の旅』。
▲テレビ番組では NHKスペシャル『クニ子おばばと不思議の森』、『北海道 豆と開拓者たちの物語』、『世界里山紀行 フィンランド・森とともに生きる』、『新シルクロード』など。
▲受賞作品多数
▲2022年ポプラ社から「ももちゃんのピアノ 沖縄戦・ひめゆり学徒の物語」を出版。
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沖縄出身。父は小さな畑を耕してきた。柴田昌平監督とは夫婦であり、その作品群のプロデューサーとして共に制作を続けてきた。『百姓の百の声』では撮影も担当。
2022年春からは、自宅のある西東京市で、30平米の畑を、農家に指導してもらって耕している。
農業関係を得意とする出版社で、一般社団法人。名前は似ていますが、農協とはまったく別の組織です。
「農家に学び、地域とともに」をテーゼに設立され、その基幹となっている月刊誌「現代農業」は100年の歴史を持ちます。自然と向き合う観察眼、作物を生かす力など、百姓の知恵を記録しつづけてきました。日本各地の郷土食や、江戸時代の農法なども掘り起こし、全集化しています。
農家で、農文協や「現代農業」を知らない人はいないでしょう。
監修 百合田敬依子(農文協)
音楽 Dan Parry
甘茶
題字 財前 謙
メインビジュアル 阿部 結
撮影 柴田昌平・大兼久由美・川口慎一郎
編集 高橋慶太・柴田昌平
音声 柳田敬太
カラーグレーディング 堀井威久麿
音声ガイド語り 小谷あゆみ
宣伝 松井寛子
富士 海
宮元万梨子
製作デスク 宮川尚子
上野礼子
自然村
水谷正一
纐纈あや
高嶋敏展
高嶋雅子
宮沢佳奈枝
雨読晴耕村舎
横尾正敏
山本美奈子
koko
kiko
和田ながまさ
地域 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 |
青森 | シネマディクト | 017-722-2068 | 2023年3月18日(土)~ NEW |
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※雪融け後、農繁期が始まる前に!ということで、公開日が決まりました 【上映時間】 【イベント情報】 |
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宮城 | チネ・ラヴィータ | 022-299-5555 | 2023年2月3日(金)~ 2月9日(木) ※1週間NEW |
【上映時間】 2月5日(日)は10時から その他は決まり次第お知らせします 【イベント情報】 ☆2月5日(日)10時の回上映後を予定 ■堀米 薫さん 角田市・12代続く専業農家の主婦 児童文学作家として農業等をモチーフに絵本 多数 ■三浦隆弘さん 名取市・在来野菜農家 宮城県名物「せり鍋」仕掛け人 ■柴田監督 |
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山形 | フォーラム山形 | 023-632-3220 | 2023年2月3日(金)~ 2月9日(木) ※1週間NEW |
【上映時間】 2月4日(土)は午後2時から その他は決まり次第お知らせします 【イベント情報】 ☆2月4日(土)14時の回上映後を予定 ■高橋博さん 寒河江市・本作出演者 発酵を利用した低農薬の栽培法。 丸八やたら漬けの原料も栽培していた。 ■古田晋さん 朝日町・リンゴ栽培 埼玉から移住して地域とともに生きる。 ■渡辺裕太さん 26歳・中山町・果樹栽培 柴田監督と中学生の頃から細々と交流してきた。 110人の中学の同級生で就農したのは裕太君ひとり。 ■柴田監督 |
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福島 | フォーラム福島 | 024-533-1717 | 2023年2月3日(金)~ 2月9日(木) ※1週間NEW |
【上映時間】 2月4日(土)は10時から その他は決まり次第お知らせします 【イベント情報】 ☆2月4日(土)10時の回上映後を予定 ■薄井勝利さん 本作出演者・須賀川市 日本の稲作をリードしてきた米作りの巨匠。 全国に弟子がいる ■薄井勝史さん 28歳、勝利さんの孫 一緒に農業を始めて5年になる。 ■大河原伸さん 田村市で米や野菜を栽培。 劇団「赤いトマト」で 子どもたちに 農の素晴らしさを伝える活動もしている。 ■大河原多津子さん 同上。震災後 福島の野菜の放射線量を計って売る直売所 兼レストラン「えすぺり」を、夫の伸さんと立ち上げた。 ■柴田監督 |
地域 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 |
東京 | シネマ・チュプキ・タバタ | 03-6240-8480 | 2023年1月19日(木)~ 31日(火) *25日(水)休映 上映中NEW |
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【上映時間】 10時30分~ 【イベント情報】 ★1月19日(木)初日:大兼久由美(プロデューサー・撮影) ★1月21日(土)大兼久由美(プロデューサー・撮影) ★1月22日(日)大兼久由美(プロデューサー・撮影) ★1月31日(火)最終日:大兼久由美(プロデューサー・撮影) ※バリアフリー字幕付き版の上映です ※音声ガイドもご利用いただけます |
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東京 | 新宿・野鳥の森シアター | 070-3165-0250 ※当日の緊急のご連絡用 | 2023年2月11日(土・祝) NEW 以後も、不定期に |
【上映時間】 13時~ 【イベント情報】 上映後、柴田昌平監督を囲んでの座談会を行います。 |
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東京 | エイシア映画広場 | 042-497-6975 | 2023年2月10日(金) NEW 以後も、不定期に |
【上映時間】 19時30分~ 【イベント情報】 |
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群馬 | シネマテークたかさき | 027-325-1744 | 2023年3月3日(金)~ 9日(木) NEW |
【上映時間】 【イベント情報】 ■3月5日(日) トークショー 遠藤春奈さん(本作出演・こんにゃく栽培) 柴田監督 |
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埼玉 | 深谷シネマ | 048-577-4253 | 2023年3月26日(日)~ 4月8日(土) *毎週火曜日 休館 NEW |
【上映時間】 【イベント情報】
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神奈川 | シネマアミーゴ | 046-873-5643 | 2023年2月19日(日)~ 3月4日(土) NEW |
【上映時間】 【イベント情報】
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東京 | ポレポレ東中野 | 03-3371-0088 | 【上映終了】 2022年11月5日(土)~ 12月16日(金)まで |
【上映時間】 ■11月5日(土)〜11(金) (1回目)10:00~ (2回目)16:10~ ■11月12日(土)〜12月2日(金) 毎日10:00~ ☆☆上映延長決定!☆☆ ■12月3日(土)~9日(金) 毎朝9:30~ ■12月10日(土)~16日(金) 毎夜20:30~ 【イベント情報】 10時の回の後トークイベントと交流会を実施 ■11月5日(土)ゲスト:上野長一さん(百姓・本作出演)&柴田昌平(本作監督) ■11月6日(日)ゲスト:横田修一さん(百姓・本作出演)&柴田昌平(本作監督) ■11月12日(土)ゲスト:薄井勝利さん(百姓・本作出演)&柴田昌平(本作監督) ■11月13日(日)ゲスト:遠藤春奈さん(百姓・本作語り)&柴田昌平(本作監督) 交流会の詳細は↓ |
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横浜 | シネマ・ジャック&ベティ | 045-243-9800 | 【上映終了】 2022年12月10日(土) ~23日(金) |
【上映時間】 ■12月10日(土)~16日(金) 毎日13時~ ■12月17日(土)~23日(金)~ 毎朝9時~ 【イベント情報】 ★12月10日(土)舞台挨拶と交流会 ゲスト:上野長一さん(百姓・本作出演)&柴田昌平(本作監督) ★12月11日(日)舞台挨拶と交流会 ゲスト:柴田昌平(本作監督) 交流会の詳細やお申し込み方法は ![]() 前回の上野長一さんを交えた交流会の柴田監督によるレポート【note】 『陶王子 2万年の旅』も同時上映 ■12/10(土)~16(金) 毎日10:50~ ★12月10日(土)、11日(日)監督の舞台挨拶あり ➡『陶王子 2万年の旅』公式HP ![]() |
地域 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 |
長野 | 長野相生座・ロキシー | 026-232-3016 | 2023年1月20日(金) ~2月2日(木) 上映中NEW |
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【上映時間】 ・1/20(金)①9:30~ ②16:20~ ・1/21(土)13:10~ ・1/22(日)10:40~ ・1/23(月)~26(木)①9:30~ ②16:20~ ・1/27(金)①14:20~ ②18:55~ ・1/28(土)①10:00~ ②18:55~ ・1/29(日)~2/2(木) ①14:20~ ②18:55~ 【イベント情報】 ☆1月21日(土) 13:10~の上映回の後、地元の農家を交えてのトーク ・久保田清隆さん まごころ・ふれあい農園 ながの環境農業&ECO大賞 受賞 ・松木うさぎさん 松木武久農園(リンゴ農家3代目) 北信州☆農業女子コミュニティ メンバー ・竹内淳子さん OBUSE食と農の未来会議 ・柴田監督 ☆1月22日(日)10:40~の上映回の後 ・監督舞台挨拶 詳細は↓ ➡相生座・ロキシー『百姓』特設ページ ![]() |
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新潟 | シネ・ウインド | 025-243-5530 | 2023年3月4日(土) ~17日(金) NEW |
※雪融け後、農繁期が始まる前に!ということで、公開日が決まりました 【上映時間】 3/4(土)は10時からを予定 その他は、決まり次第お知らせします 【イベント情報】 ■3月4日(土) + α トークショー &交流会 &懇親会を予定 |
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新潟 | 高田世界館 | 025-520-7626 | 【上映終了】 2022年12月3日(土) ~12月16日(金) |
※雪で閉ざされる季節を迎える前に!ということで、公開日が決まりました 【上映時間】 ■12月3(土)~9(金) 14:15〜 ■12月10(土)~11(日) 10:00〜 ■12月12(月)~16(金) (1回目)10:00〜 (2回目)17:15〜 ※毎週 火曜日は休映画日 【イベント情報】 ★12月3日(土)14:15~ 上映後 座談会with監督&地元農家の皆さま ★12月4日(日)14:15~ 上映後 監督舞台挨拶 詳細は↓ ➡高田世界館 イベント情報 |
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愛知 | 名古屋シネマテーク | 052-733-3959 | 【上映終了】 2022年12月24日(土) ~13日(金)まで |
【上映時間】 ■12月24日(土)~30日(金) 毎日10時~ ※12月31日(土)、1月1日(日)休館 ■2023年1月2日(月)~6日(金) 毎日14時10分~ ■2023年1月7日(土)~13日(金) 毎日14時~ 【舞台挨拶】 ★12月25日(日)10時~上映後 監督舞台挨拶 |
地域 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 |
兵庫 | 宝塚シネ・ピピア | 0797-87-3565 | 2023年2月17日(金) ~2月23日(木)まで NEW |
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備考: |
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大阪 | 第七藝術劇場 | 06-6302-2073 | 【上映終了】 2022年11月19日(土)~ 12月9日(金) ☆シアターセブンにて延長決定 |
大阪 | シアターセブン (第七藝術劇場と同じビル) | 06-4862-7733 | 【上映終了】 2023年12月10日(土) ~1月6日(金) |
【上映時間】 ■11月19(土)・20(日) 13:55〜 ■11月21(月)~25(金) 14:30〜 ■11/26(土)~12/2(金) 10:00 ■12/3(土)・4(日) 15:25 ■12/5(月)~9(金) 15:55 ☆☆上映延長決定!シアターセブンにて☆☆ ■12/10(土)・11(日) 14:25 (5F シアターセブン) ■12/12(月)~16(金) 14:00 (5F シアターセブン) ■12/17(土)・18(日) 16:20 (5F シアターセブン) ■12/19(月)~23(金) 14:00 (5F シアターセブン) ■12/24(土)~30(金) 上映なし ■12/31(土)・1/1(日) 休館日 ☆☆お正月 追加上映決定!シアターセブンにて☆☆ ■1/2(月)~6(金) 11:05 (5F シアターセブン) ※1/6で終了 ★11月19(土)・20(日)、26(土)・27(日)、計4日間 トークイベントを実施 登壇者:堀 悦雄さん(百姓) 近江田麗子さん(百姓) 垣淵浩子さん(百姓) 伊藤雄大さん(百姓) 清友健二さん(百姓・本作出演) 柴田昌平(本作監督) 詳細はこちら |
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京都 | 京都シネマ | 075-353-4723 | 【上映終了】 2022年11月18日(金) ~12月8日(木)まで |
【上映時間】 11月18日(金)~12月1日(木)10時~ 12月2日(金)~12月8日(木)17時05分~ ★11月19日(土)トークイベント・交流会を実施 朝10時からの上映につづいて 登壇者:堀 悦雄さん(百姓) 近江田麗子さん(百姓) 柴田昌平(本作監督) |
地域 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 |
広島 | シネマ尾道 | 0848-24-8222 | 2023年2月25日(土) ~3月3日(金) NEW |
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【上映時間】 毎朝9時~ 【イベント情報】 2月25日(土)、26日(日)トークイベント予定 |
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岡山 | 円◎結 シネまるむすび | 090-8110-6987 | 2023年2月17日(金) ~27日(月) ※詳細は下記をご覧下さい NEW |
【上映時間】 ■2023年2/17(金)、2/24(金) 13時~/19時~ ■2023年2/18(土)、2/19(日)、2/20(月)、2/25(土)、2/26(日)、2/27(月) 13時~/17時~ 【イベント情報】 ※2/25(土)17時の回 柴田昌平監督トーク&交流会 |
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山口 | 萩ツインシネマ | 0838-21-5510 | 未定 NEW |
備考: |
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山口 | YCAMシネマ | 083-901-2222 | 2023年3月4日(土)、5日(日)上映 ※6~10日休館 3月11日(土)〜21日(火・祝) NEW |
【上映時間】 決まり次第 お知らせします 【イベント情報】 ☆3/4(土)トークイベント予定 ■村田洋さん(本作出演・秋川牧園) ■海地博志さん(本作出演・耕畜連携) ■大兼久由美(本作プロデューサー・撮影) |
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広島 | 横川シネマ | 082-231-1001 | 【上映終了】 2022年12月23日(金) ~1月12日(木) |
【上映時間】 ■12月23日(金)~29日(木) 毎日12時~ ■12月30日(金)~1月5日(木) 毎日10時~ ■1月1日は休映 ■1月6日(金)~1月12日(木) 毎日11時~ 【イベント情報】 ★ 舞台挨拶 ■12/23(金)原田順子さん(農文協・中国四国支部) ★ 舞台挨拶と交流会 ■12/24(土)清友健二さん(百姓・本作出演)× 柴田昌平(本作監督) ■12/25(日)向井道彦さん(農文協・中国四国支部) ■1/9(月・祝)アーサー・ビナードさん アーサー・ビナードさんと一緒に語り合うこれからの『食と農』 詳細は↓ ➡横川シネマ イベント情報 |
地域 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日 |
福岡 | KBCシネマ1・2 | 092-751-4268 | 2023年3月21日(火・祝) 1日限定上映 NEW |
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【上映時間】 決まり次第 お知らせします |
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大分 | シネマ5 | 097-536-4512 | 【上映終了】 2022年12月17日(土) ~23日(金) |
毎日2回上映 朝10時~ 夕5時15分~ 【舞台挨拶】 ■17日(土)朝10時の回、深瀬隆治さん雅子さん(農園てとて)× 柴田監督 ■17日(土)夕5時15分の回、柴田監督 ■18日(日)朝の回、高松賢さん美恵さん(そよふく農園)× 柴田監督 ■18日(日)夕の回、時松和弘さん(蕨原おわて)×阿部竜一さん(火水風土)× 柴田監督 |
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大分 | 日田リベルテ | 0973-24-7534 | 2023年3月25日(土)~ NEW |
【上映時間】 決まり次第 お知らせします 【イベント情報】 ☆3/26(日)トークイベント予定 |
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佐賀 | シアター・シエマ | 0952-27-5116 | 2023年3月24日(金)~ 3月30日(木) NEW |
【上映時間】 決まり次第お伝えします 【イベント情報】 ☆3/25(土)トークイベント予定 ■山口仁司さん(本作出演・百姓・きゅうり) 日本有数のきゅうり栽培の名人 県とトレーニングファームを立ち上げ栽培技術を伝授 若い百姓の育成に力を入れている。 ■柴田監督 |
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熊本 | Denkikan | 096-352-2121 | 2023年1月27日(金)〜 一週間延長決定 2月9日(木)まで 上映中NEW |
【上映時間】 毎日 前11時から 【トークショー】 ☆1/28(土)11時の上映回後 ■沢畑 亨さん(水俣市・愛林館館長) 森と棚田のめぐみを伝えつつ、地域づくり活動を展開。 2003年から、田舎の食生活の豊かさを実感するイベント 「家庭料理大集合!」も開催。 農・環境・食を複合的に豊かにする活動を続けている ■ERI(大津愛梨)さん(南阿蘇O2ファーム) 夫の郷里で就農し、水稲とあか牛(繁殖)の複合経営で 南阿蘇の景観を守る「ランドスケープ農業」を提唱。 2017年にFAO(国連食糧農業機関)より表彰。 農業、農村の新しい価値について発信や活動を続けている4児の母。 ■柴田監督 |
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鹿児島 | ガーデンズシネマ | 099-222-8746 | 2023年1月28日(土)〜 2月3日(金) 上映中NEW |
【上映時間】 1/28(土)10:20~ 1/29(日)12:20~(イベント付・要予約) 1/30(月)10:20~ 1/31(火)休館 2/1(水)14:00~ 2/2(木)14:50~ 2/3(金)16:50~ 【舞台挨拶&交流会】 ☆1/29(日)、12時20分の上映回の後 ■ジェフリー・アイリッシュさん 鹿児島国際大学教授。空き家再生・民俗学など いわば「地域再生の百姓」 ■前川信夫さん 土地に暮らす昆虫を使って、農薬を極限まで減らし 野菜を生産する「天敵農法」の名人。 その挑戦は全国の百姓から注目されている。 JAいぶすき指宿地区オクラ部会長、鹿児島県指導農業士 ■鶴田修市さん(つるさね農園) 2015年 祖父母が暮らしていた日置市吹上町で就農。 お米と野菜、少しの果物とハーブを自家採種を 妻と二人で育てる有機農家。 ■柴田監督 【テーマ】 「百姓たちの知恵が、鹿児島を救う、日本を救う、地球を救う」 |
地域 | 劇場名 | 公開日 | 電話番号 |
岩手 | シネマ・デ・アエル (先行試写会) | 2022年10月1日(土)〜2日(日) (2日間) | 0193-64-5588 |
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10月1日(土)柴田昌平監督の舞台挨拶あり 『陶王子 2万年の旅』と併映 詳細は ![]() |
右にスライドするとご覧になれます➡
梨木香歩さん
(作家・『西の魔女が死んだ』)
そもそも日本の国は古来から圧倒的に百姓が多かったのであって、ということはつまり、そういう理不尽にもへこたれない精神力を備えた農家力は、そのまま日本という国の底力そのものだったのではないか。今、国の力がどん底に落ち込んでいるとき、この農家力こそ私たちのそれぞれが思い出し、蘇らせ、奮い起こさねばならないものなのではないだろうか。
暮らしを少しでも楽にしたい。仲間と励まし合う関係を築きたい。自分の理想となるいい作物を作りたい。消費者に喜ばれたい。そういう数限りない目的を同時に持ち続けて目的間のバランスをとりつつ走り続ける(一つ一つの目的のなかにもまた、それを達成するための小さな目標群があり、その優先順位が条件によって即座に変わる)。今、農から離れてしまった多くの人びとにも、いや、そういう人びとにこそ、簡単にはくじけない農家力の賦活化が必要とされている。
百姓国で語られる言葉に、耳を傾けずにはいられない。
八塚春名さん
(津田塾大学准教授・生態人類学)
映画を拝見したときに、農家さんが自分の知識や工夫や生み出した技術を、惜しみなく他者に教えてしまうことに対して、最初とても不思議に感じました。でもタネを交換される様子を観ているうちに、農家さんたちは昔からずっと、タネや知識や技術を共有してきたということに気付きました。
自然災害などの抗えない威力に対して技術でどうにか打ち勝つのではなく、被害にあってもみんなで乗り越えるという姿勢がそもそも農業をはじめとする生業全般にはあって、だからこそ、惜しみなく教えてしまうことができる。
この視点は、わたしがフィールドワークを続けてきたアフリカの農業を見ているときにはじゅうぶんにわかっていたはずなのに、日本の農業を考えるときには抜け落ちていました。気持ちではわかっているつもりだったけれど、わたしの頭の中には「日本の農業=機械化・化学化を経た近代農業」という構図がこべりついていたということでしょうか。
わたしが日本の農家さんのことを全然わかっていなかったのだと改めて感じました。
小山伸二さん
(辻調理師専門学校)
この国と星の、農業と食の未来を考えるうえで貴重な作品だ。
この作品を見ながらぼくは、なぜだか「一点突破全面展開」という、かつてのカウンターカルチャーのスローガンのことを思っていた。
この道しかないと、体制側がぐいぐい世界を引っ張っている現代において、ぼくたちに希望をもたらすのは、「一点突破全面展開」ではなく、「全面展開一点突破」なのではないだろうか。
この作品は、しなやかに、行きつ戻りつしながら、ぼくたちに、これからなすべきことを、静かに、しかも確かに、伝えてくれている。
食と農業に関心を寄せる、多くの人に届けたい作品だ。
関 良男さん
(全農茨城県本部)
①全体:ドラマチックではないがスリリング!!!!
②中身:「遠雷」・「恋するトマト」とは対極に位置する作品!!!!
③最後:全長130分が「ああっ❣」という間に終了!!!!
監督の柴田昌平氏は、制作動機について「消費者が触れる農業は、『問題や課題アリアリの黒一色の農業』か、『ユートピアとして謳い上げる白一色の農業』か、の二極化された感のある言論空間になっているように思う。これを、映像という表現手段によって異化し、『黒でもなく、白でもない』ありのままの農業を表出しようと試みた」と仰っていましたが、確かに成功しています。
実は、この作品を観ながら、私は、40年以上遥か昔に買い求めた「雪国の民俗」(写真家・三木茂と民俗学者:柳田圀男による共著)という写真集を思い出し、懐かしい気持ちで心が一杯になりました。三木が撮影した367枚の白黒写真に柳田が寄稿した「雪国の話」を重ね合わせる事によって、土に生きる人々の生活、年中行事、衣食住と民具、信仰、風景を縦横に奥深く描出し、正にこの映画のように、「黒一色でもなく、白一色でもない」農村とそこで生きる人々を私たちに観せてくれます。
財前 謙さん
(書家)
かつて我々が小学生の頃、「明るい農村」という番組が朝6時台に毎日放送されていました。そのネーミングは、高度経済成長期にわりの合わない、また希望のない農村を、かえって象徴するものでした。 しかし、拝見した作品は、本当の「明るい農村」でした。
種苗法改正の話題に入ってきたとき、鑑る者には批判的な思考を喚起させますが、それも見事に打ち破り、終盤になるにつれて、対立でもなく何もかにもをつつんで「明るい農村」へと導いてくれます。
大谷孝良さん
(体験農園きたっぱら園主)
体験農園というのは、消費者が農への理解を深めるひとつのきっかけです。この映画もさらに日本農業への理解を深めるものとなっています。あっという間の2時間10分でした。
※大谷さんは、監督とプロデューサーがいま指導してもらっている体験農園の園主です。東京都西東京市で、プロダクション・エイシアから自転車で5分の場所にあります。